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《Audible》フーガはユーガ / 伊坂幸太郎 / 松本健太

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この記事について

ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《フーガはユーガ》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。

 

 

 


作品情報

フーガはユーガ
著者:伊坂幸太郎
ナレーター:松本健太
再生時間:7時間52分
配信日:2021/11/05
言語:日本語
制作:Audible Studios
カテゴリー:ミステリー・スリラー・サスペンス

 

 

あらすじ・解説

公式より引用
優我は仙台市のファミレスで一人の男に語り出す。双子の弟・風我のこと、幸せでなかった子供時代のこと、そして…。

 

 

作品紹介

このブログ《koe-no-hon》をいつも愛読していただいてる読者の皆様はわかっていただけると思いますが、《koe-no-hon》管理人はオーディオブックリスナーとして好きな著者の1人として伊坂幸太郎さんを推しており好きなナレーターの1人として松本健太さんを推しています。つまり管理人とって伊坂幸太郎&松本健太のコンビは最強コンビのひとつなのです。

このコンビは《逆ソクラテス》に続く2作目。《逆ソクラテス》も本当に素晴らしい作品でしたので今作も期待を込めて、かなり高めの期待を込めて聴き始めました。
松本健太作品を聴くのはこれで3作目、これまでの作品で一番声を太く出し、タイトルコールから“物語の重さ”を感じさせる。実際に物語の内容は重いものなのですが、それでも、その重ささえも軽快な朗読で届けてくれる松本さんは素晴らしい。
伊坂作品は殺人など、人が亡くなる作品ばかりですが、今作はその中でもかなり辛くなる表現が多いです。これを約8時間聴かせるにはナレーターの力量が試されるわけで、もう現時点ではこの作品をしっかり仕上げられるのは松本さん以外いないのではないでしょうか。Audible界の難しい作品処理担当・松本健太(笑)
真島順丈《宝島》をしっかりと音声化し、今回この作品を音声化した。きっとオーディオブック業界でも「難しい作品は松本健太に」というイメージが…絶対ついてると思ってしまうんですよね。
伊坂さんは伏線の回収が上手いですが、今回もその能力を発揮。ハッピーエンドではないですが、心に残るラストでした。実際、最後に僕は涙ぐんでしまいました。自分の感情が何故こんなにかき混ぜられるのかよくわからないまま泣いてしまいました。
伊坂作品オーディオブックでは毎回泣かされてしまいます。松本健太作品でも毎回泣かされるので、もうこの2人の作品には毎回泣きまくりです。
伊坂作品では《AX》のナレーターを務めた織江珠生とのコンビもまた新しい作品で聴きたいという希望はありますが(実現してほしいなぁ)。でも松本さんにおいてはもう「また新しい作品で聴きたい」と言わずとも、伊坂作品の音声化オファーが絶対に来るでしょうね。それぐらい「難しい作品は松本健太に」です(笑)
残虐表現多めなものの、胸アツな展開、感情を揺さぶられるクライマックスに、聴了した余韻は決して暗いものではありません。素晴らしい作品なのでしっかりとオススメしたいです。皆さんもどうぞぜひ。

 

 

 

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