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《Audible》グラスホッパー / 伊坂幸太郎 / 原島梢

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この記事について

ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《グラスホッパー》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。

 


 

 



作品情報

グラスホッパー
著者:伊坂幸太郎
ナレーター:原島梢
再生時間:10時間2分
配信日:2016/11/24
制作:KADOKAWA
カテゴリー:文学・フィクション

 

 

あらすじ・解説

公式より引用
「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに__「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説!

 

 

作品紹介

伊坂幸太郎の殺し屋シリーズ第一弾。僕は三部作だと知らずにいきなり第三弾の《AX》を聴いてしまいまして、その《AX》がAudible作品ベスト5に入るほど大好きなのですが。第一弾《グラスホッパー》も第二弾《マリアビートル》も、ものすごくハマる作品です。伊坂さんの“軽快さ”が存分に出ているので《グラスホッパー》と《マリアビートル》でしょう。10時間2分の《グラスホッパー》もあっという間に聴けます。
元教師の鈴木と自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの殺し屋・蝉、それぞれに視点が切り替わって物語が進むのですが、混乱せずに聴き込めるのは伊坂さんがさすがなのと、ナレーター原島さんが上手いのと。ただ、ここはマイナスポイントでもあるのですが2016年とオーディオブックにおいては古い作品、まだオーディオブックを作る方も手探りな点はあるので賞と賞の間に間が足りなかったですね。その間があるだけでオーディオブックとしての完成度はグンと上がるのですが、当時としてはまだ仕方ない面もあったかも。
登場人物が多く、場面の切り替えも多い作品、原島さんの朗読の素晴らしさが土台にあるからこそ、これだけ素晴らしい作品に仕上がっているのだと思います。そして物語の伏線回収…伊坂さん最高。
10時間のエンターテイメント、殺し屋が沢山出てきて沢山人は亡くなりますが、エンターテイメントとして楽しく聴くことができますのでオススメです。

 

 

 

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