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《Audible》流浪の月 / 凪良ゆう / 土師亜文

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この記事について

ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《流浪の月》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。

 


 

 



作品情報

流浪の月
著者:凪良ゆう
ナレーター:土師亜文
再生時間:10時間21分
配信日:2021/04/08
制作:(株)アールアールジェイ
カテゴリー:ミステリー・スリラー・サスペンス
Audible聴き放題対象作品

 

 

あらすじ・解説

公式より引用__
2020年本屋大賞受賞作。あなたと共にいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。

 

 

作品紹介

2020年本屋大賞受賞で話題の作品。2022年5月映画公開予定で話題の作品。そんな作品が2021年、音声化されております。というわけで今回はオーディオブック版を聴いてみました。
正直に書きますと、物語の序盤ではどう感情移入していいのかわからなかったですね。執筆スタイルがオーディオブックに向いていないタイプというわけではないのですが、それでも心地良く聴ける感じでもない。なかなか感情移入は難しい。それに、そもそも登場人物たちがなかなか感情移入の難しい人たちが揃っているんですよね。
しかし物語を聴き続けた後半、その“感情移入の難しい”と思っていた登場人物たちに気づくと心が寄り添っているのです。気づいた時には彼らの痛みが生々しい痛みとして感じとれているんです。10時間21分の物語の中で、本当ならなかなか理解してあげられないかもしれないそれぞれの痛みが、じっくりゆっくりと聴かせ続けていく事によっていつの間にかリスナーが痛みをリアルに感じられるようにしている、素晴らしい作品です。
内容だけでみたら後味が良いようにはなるはずもないのに、それでもちゃんと、登場人物たちが前を見てくれて、救われるものがあってよかったです。
考えさせられる事が多いでしょうが、ぜひ聴いてみてほしい作品だと僕は思いました。

 

 

 

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