この記事について
ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《サラバ！(上)》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。
作品情報
サラバ! 上
著者： 西加奈子
ナレーター： 松坂桃李
シリーズ： サラバ！
再生時間： 7 時間 48 分
完全版 オーディオブック
配信日： 2020/07/03
言語： 日本語
制作： Audible Studios
カテゴリー： 文学/フィクション/大衆小説
原作：第152回直木賞受賞作
あらすじ・解説
公式より引用
圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。
そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。
作品紹介
原作の予備知識ゼロのまま、「桃李君の声を楽しみたい」という理由のみで聴き始めました。声に太さのある、力を持った良い声ですね。ずっと聴いていられます。管理人はここで力強く言いたいと思います。
「松坂桃李に生まれてきたい人生であった」
イケメン、高身長、カッコイイ声。そして何よりシンケンレッドですよ？最高じゃないですか。ちなみに余談ではありますが、管理人は戦隊モノで一番好きなのがシンケンジャーです。シンケンジャー面白いですよ。シンケンジャーぜひ観てください。
で、桃李君の声。「自分だけの机があるなんて格好良かった」という言葉が格好良くキマる人なんて中々いないんじゃないでしょうか。「自分だけの机が…」の一言は個人的に今回のハイライトのひとつです。
物語の中身はというと。劇的に大きなストーリーがあるというよりは、1人の少年が小学生までの自分の成長細かく淡々と語る感じ。少年の細かい内面が興味深く聴き入ってまいます。
《サラバ！》は上中下、全巻3巻からなるシリーズなので中、下と、続きが気になりますね。
あ、そうだ、予備知識ゼロで聴いた分、ちょっと驚いたのが若干のBL要素を含んでいること。そういう心理も著者・西加奈子さん、ナチュラルに聴き手が受け入れられるような文章の書き方で素晴らしいですね。
あとあと西加奈子さん、女性を表現する時の書き方が上手いです。男性の作家では表現しきれない書き方で、登場人物を描き、物語の良いアクセントになってます。
続きが大変気になる作品でした。
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