この記事について
ご覧いただきありがとうございます。こちらはAudible(オーディブル)でのオーディオブック版《サラバ!(下)》のレビュー記事となります。書籍版のレビューではありませんが、書籍版に興味を持って検索からこちらをご覧になられた方もぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。どうぞぜひ素敵なオーディオブックライフ&ブックライフを。
作品情報
サラバ! 下
著者: 西加奈子
ナレーター: 松坂桃李
シリーズ: サラバ!
再生時間: 6時間 38 分
完全版 オーディオブック
配信日: 2020/07/03
言語: 日本語
制作: Audible Studios
カテゴリー: 文学/フィクション/大衆小説
原作:第152回直木賞受賞作
あらすじ・解説
公式より引用
これは、あなたを魂ごと持っていく物語
姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。
作品紹介
上巻で「松坂桃李に生まれてきたい人生であった」や「西加奈子さん、女性を表現する時の書き方が上手いです」と書いていたレビューを、中巻で「多感な時期の主人公視点での物語、聴きごたえがあります」と書いていたレビューを、今ものすごく恥じています。いや、それは確かに素直に思った事を書いただけなのですが、《サラバ!》という物語の凄さに全く触れられていないのです。
上・中・下の3部作、この3つ全てが揃った時に《サラバ!》の物語は完成します。上巻中巻で積み重ねてきた世界、主人公が育ったその人生を下巻、大人になった主人公が受け止める事で物語の濃さは格段に増すのです。
下巻は最初から最後まで痛みを感じました。きっと聴き手の“折り合いをつけていきてきたもの”に触れられるかのような、痛みを感じる物語。
上巻の全てが、中巻の全てが、下巻によって深みを増す。下巻でひとつになることで《サラバ!》が最高に素晴らしい作品となる。
管理人は下巻によって《サラバ!》が“大好きな作品”としてこれからずっと心に残るであろうと、確信を持って思いました。
3部作、合計21時間44分の超大作ですが、ぜひ皆さん最初から最後までこの作品を楽しんでください。
Audible未体験の方
このブログでオーディオブックの魅力が少しでも伝わってくれたら嬉しいです。Audible未体験な方はまず無料体験をぜひ。こちらのリンクからどうぞ。
作品購入
Amazon
Audible版(オーディオブック)
書籍版
楽天/Yahoo!/セブンショッピング
書籍版
= Amazonコンテンツはこちらから =
お得が盛り沢山 Amazon prime
オーディオブックを聴こう Audible
電子書籍読み放題 Kindle unlimited