YouTubeより朗読作品をご紹介。
青森
著者:太宰治
朗読:小宮千明
再生時間:3分3秒
「青森には4年いました」から始まるこの作品。その最初の一言を聴いただけで、リスナーが瞬間的に聴くモードなる、次の言葉を、一語一句を聴き逃さないように、まるで呼吸も忘れて集中させちゃうような作品。
「青森には4年いました」だけで惹き込ませる太宰先生が凄すぎるし、それを確実に一言だけで届けきる小宮さんも凄すぎる。
まぁ太宰先生はもう、この際、いいにして。小宮さんですよ。アナウンサー的などこまでクリーンで聴き取りやすい発声。そんなクリーンな中に、あの…なんと言えばいいのだろう、声の震え。わかるでしょうか、芯のしっかりした声の土台となっている、人の心を落ち着かせるような圧倒的な美しい声の震え。
美しい文章と美しい声、力を持った文章と力を持った声。素晴らしい朗読作品だと思います。